鹿男あをによし

私は今でも時々、レンタルショップで借りてくるドラマがある。
それは2008年1月17日~3月20日までフジテレビ系で毎週木曜22:00に放送されていた、鹿男あをによし。
あを
出演は、玉木宏、綾瀬はるか、多部未華子、佐々木蔵之介、柴本幸、児玉清など個性派メンバーが集結。

卑弥呼に仕えていたという奈良の鹿、京都の狐、大阪の鼠は卑弥呼の死後、1800年に渡って「目」の力を使い、大鯰が暴れることを封印していた。彼らは60年に一度、神無月になると、「運び番役」と「使い番役」の人間を介して、「目」を神の目が届かない場所に遷し、また自らも「目」の力を手に入れて鯰の動きを鎮めていた。

チンプンカンプン…(笑)
原作者は、チンプンカンプンなストーリーの天才・万城目学。
鴨川ホルモーでは、京都を舞台に「オニ」や式神を使って争う謎の競技「ホルモー」の戦いを描き、プリンセス・トヨトミでは大阪国が存在し、かのこちゃんとマドレーヌ夫人では猫が日本語を話している。
他にも、ホルモー六景・偉大なる、しゅららぼん・とっぴんぱらりの風太郎・悟浄出立と名作揃いで、私の中では「絶対にハズレのない、いつでもお買い得な小説家」だ。あのファンタジーを1000円ちょっとで読めるって贅沢!!

その万城目学の2作目「鹿男あをによし」がドラマ化されるとあって、始まる前から、それはそれは楽しみにしていた。
あの難解なストーリーを、どうやって映像にするのか、本当に興味があった。
好きな小説が映像化される度に、ガッカリすることも多いが、ドラマは映画とは違い10時間もあるため、丁寧に描かれることが多い。逆に映画は2時間ちょっとにまとめられてしまうので、なかなか伝わりにくいこともある。原作を読んでいたから理解できるけれど、読んでいない人には薄っぺらい話に思えたのではないだろうか…。そう思うことが多々ある。

「鹿男あをによし」はドラマで良かった。ドラマだからこそ良かった。
奈良の鹿、京都の狐、大阪の鼠に、「運び番役」と「使い番役」の人間がいるだけで頭が混乱しそうなのに、ゆっくりとストーリーを進めながら登場人物を丁寧に描いたことで、分かりやすくて良かった。
視聴率こそ、あまり良くなかったが、ほのぼのとしたシーンが多く、私は今でもこれ以上のドラマを知らない。
(特に鹿を乗りこなす多部未華子がカッコイイ!)

エンディングテーマも秀逸な、このドラマ。
残念ながら、今クールのドラマでも私の中で、これを超えたと思えるものは出ていない。
4月からのドラマに期待!

是非、一度お近くのレンタルショップでチェックを~。